ヒロ
自身のスポーツ活動を通して感じた問題意識やスポーツ・健康に関する情報発信を行っています。 日頃は、教員をしつつスポーツ科学に関する研究を行っています。 スポーツや健康に関するライター依頼お持ちしております。 ご連絡は以下まで athport.hiro@gmail.com
スポーツ科学

睡眠不足がアスリートのパフォーマンスを低下させる???【アスリートとパフォーマンスの関係】

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こんにちは、ヒロです。

皆さんは、夜ぐっすり眠ることはできていますか?

色々と考えていて、夜中寝れないと次の日の仕事や学校が寝不足で辛いですよね。

僕も現役でスポーツを行っていた時、夜勤のバイトに良く入っていました。

明け方までバイトをして、朝帰ってきて朝練をして・・・・・

よくやっていたなと今になって思います(笑)

しかしながら、夜勤バイトをやるようになってから部活での成績が振るわなくなったんですね。

やっぱりスポーツ選手にとって睡眠は大切なんだなと思い知らされました・・・

今日は睡眠不足とアスリートのパフォーマンスの低下について記事を書いていきたいと思います。




 

睡眠不足がパフォーマンスの低下を招く?

以前の記事で、たくさん睡眠をとると、心身の機能が向上してパフォーマンスが向上するという記事を紹介させていただきました。

(https://muscle-prof1.com/2018/10/13/post-912/)

しかしながら、日々の忙しさに追われる毎日の中で、十分な睡眠をとることが難しい日もあるのではないでしょうか?

睡眠不足がパフォーマンスに与える影響をご紹介いたします。

 

一時的な睡眠不足がパフォーマンスに与える影響

1日や2日などの一時的な睡眠不足の場合、パフォーマンスに与える影響として「変わらない」「わずかに低下した」という研究結果が出ています。

つまり、一時的な睡眠不足では、筋力や持久力などのパフォーマンスに与える影響はほとんどないということが明らかとなっています。

しかしながら、反応速度や認知機能など、脳神経に関わる能力ははっきりと低下することが明らかとなっています。

一瞬の判断や高い集中力が求められる競技では、一時的な睡眠不足でも競技パフォーマンスに悪影響を与えてしまいます。



慢性的な睡眠不足がパフォーマンスに与える影響

慢性的な睡眠不足が続いている場合は、注意が必要となります。

慢性的な睡眠不足は「ストレス耐性の低下」「ホルモン分泌の以上」など認知機能のみならず、実際の筋力や持久力なども低下し、スポーツで明らかなパフォーマンスの低下につながることが分かっています。

 

睡眠不足だと運動技能・パフォーマンスが上達しない?

以前の記事でパフォーマンスは、体は寝ており、脳は起きている、レム睡眠中に脳内で情報処理が行われ運動技能・パフォーマンスの向上が行われると紹介しました。

しかしながら、睡眠不足であると、このレム睡眠の時間が短くなり、昼間に一生懸命練習したとしても情報処理がわずかしか行われず、運動技能・パフォーマンスがなかなか向上しないことが分かっています。

睡眠ってアスリートにとってとても大切なものなんですね!

 

アスリートに必要な睡眠時間とは

それでは、どれぐらいの睡眠時間をとることが良いのでしょうか?

ウサインボルトやマリアシャラポアなど世界で活躍するトップアスリートは1日平均して10時間ほど寝ていることが分かっています。

また、テニスのロジャー・フェデラーは一日平均12時間睡眠をとるみたいです。

世界のトップアスリートはたくさん寝ているんですね。

しかしながら、学校や仕事などがある中でスポーツを行うアスリートにとってこんなに長くの睡眠時間をとることは厳しいですよね。

ナショナルトレーニングセンターを利用するアスリートへのアンケートでは、平均して8時間の睡眠をとっていることが分かっています。

パフォーマンスを落とさず、効率よく高めていくためにも8時間ほどは睡眠をとった方がよさそうですね!



まとめ

今回の記事では、睡眠不足とパフォーマンスの低下について記事を書きました。

まとめとして・・・・

①短期間の睡眠不足は反応速度や認知機能を低下させ、慢性的な睡眠不足は筋力や持久力などのパフォーマンスを低下させる

②睡眠不足だと練習によって学んだ技術が身につきにくくなる

③スポーツのパフォーマンスを向上させるためには、1日8時間以上睡眠をとることは心がける

 

アスリートの皆さん、睡眠不足にならないように気を付けましょう!

それでは