東京ヤクルトスワローズ所属の日本球界を代表する右打者。
2010年 ドラフト1位指名を受け日本プロ野球界の記録を様々塗り替えた山田哲人選手について解説していきます。
プロフィール
身長 180 cm
体重 76 kg
投球、打席 右投右打
ポジション 二塁手
高校は大阪の名門、履正社高等学校に進学し甲子園に出場すると2010年ドラフト1位指名で東京ヤクルトスワローズに入団します。
そこでプロ入り後に山田哲人選手が塗り替えた記録がNPBにおける日本人右打者シーズン最多安打記録保持者で(193安打 = 2014年)、
史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得者(2015年)、史上初のトリプルスリー複数回達成者(3回)で、平成生まれのプロ野球選手として初の最多本塁打受賞となります。
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史上初、三度のトリプルスリー
まずトリプルスリーというのは、1シーズンの内「打率3割・30本塁打・30盗塁」以上の成績を記録することをいいます。
この記録は歴代で10人しか受賞したことのない大記録です。もちろん複数回受賞した人はいません。それを何と三度も受賞したのが山田哲人選手なのです。
それだけでもすごい記録だというのが分かると思います。それだけ打撃、走塁の優れた技術を持つ素晴らしい選手なのです。
史上初の本塁打王と盗塁王の同時獲得
高校通算31本塁打を記録するなどプロ入り前から長打力は高く評価されていて、高校時代にスイングスピードは高校の先輩であるT-岡田選手(オリックス)を上回る154キロを記録しています。
つまり大きく振ってボール遠くに飛ばすのではなく、コンパクトなスイングの中でスイングスピードの速さを利用してボールを飛ばすタイプのバッターです。
その為、ボールの軌道から外れにくく捉える可能性が上がってくる。そして長打力もあるので甘い球はホームランにする力もある。
また選球眼も良いためボール球に手を出さないと素晴らしいバッターなのです。
そんな山田哲人選手だからこそホームラン王と盗塁の同時獲得という離れ業を成し遂げたのだと思います。
見落とされがちな守備の技術
2013年序盤まで遊撃守備での送球難に悩まされ、同年5月の一軍昇格後には二塁にほぼ専念しました。
しかし、俊足を活かした広い守備範囲でUZRと呼ばれる守備評価で2位。
1位の菊池涼介との差は僅かであり、FIELDING AWARDSではトップとは小差の2位評価を受けていて、別の評価手法では12球団1位の評価を受けています。
どの評価でも上位のランキングにつける守備力で持ち前の打撃技術に加えて硬い守備、まさに「走・攻・守」揃った選手なのです。
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侍ジャパンでの活躍
「第2回WBSCプレミア12」決勝の韓国戦では5-3で逆転勝ちをし2009年の第2回WBC以来、10年ぶりの世界一に輝きました。
大会中は外国人特有の動くボールにも手を焼き思うように打てずあまり調子が上がりませんでした。
それでも徐々に調子を上げ山田が2点を追う2回に値千金の逆転3ランを放ちました。守備では、慣れない一塁で奮闘し日本の金メダルに貢献しました。
決勝で大仕事をやり遂げる勝負強さや不調時にも何とか自分で調子を持ち直す山田哲人選手のメンタルの強さも見える1試合でした。
まとめ
すでに数々の記録を打ち立ていますが、まだまだこの先進化していく選手だと思います。
年齢も若くこの先国際大会の経験も多く積むことが出来るでしょうし、メジャー挑戦等もあるかもしれません。
今の日本プロ野球でスピードとパワーを兼備した最高の右打者の山田哲人選手本人が、ホームラン王を取った後でも「ヒットの延長がホームランだと思うことによって大振りにならないのが自分のいいところ」と冷静に自己分析をしています。
その自己分析力とその才能を最大限に活かしてここから世界でも注目される最高の選手へとのし上がって行って欲しいと思います。