5月25日、政府からの緊急事態宣言が全国的に解除され、
これを受けて日本野球機構(NPB)はセントラルリーグ・パシフィックリーグともに6月19日の開幕を正式に決定しました。
しかし、現在も新型コロナウイルスの影響があることから、様々な対策が必要とされます。
そこで、今回は開幕にあたって行われる対策や日本より先んじて開幕した海外のプロ野球リーグの状況を紹介します。
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本来の開幕から約3ヶ月遅れでの開幕予定
本来であれば3月20日に開幕されていたプロ野球。
しかし、新型コロナウイルスの選手や監督への陽性反応が確認され、延期を余儀なくされてきました。この延期には多くのプロ野球ファンも悲しんだのではないでしょうか。
ですが今回、4月7日より発令されていた緊急事態宣言が5月25日に解除されたことを受け、3ヶ月遅れの6月19日にプロ野球を開幕する予定となりました。
開幕にあたって、コロナウイルスへの対策は?
・試合数
延期されたことにより、シーズン期間が減少してしまったため、当初予定していた試合数を143試合から125試合へと変更。
その後、雨天中止などを考慮し予備日を設け、最終的に今シーズンは120試合を行うことを予定しています。
また、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するために、極力移動を少なくする必要があるので、試合は同じ相手との6連戦を検討しているようです。
・入場制限
6月19日にプロ野球は開幕しますが、当面は無観客での実施となります。
その後の予定に関しては、現在のところ7月10日から観客数の上限を屋内・屋外ともに5000人に、8月1日からは屋内・屋外の観客数の上限は無くなりますが、
屋内球場は収容可能人数の50%までとする方針です。
・CS、交流戦、オールスターは中止
現在、セントラルリーグ・パシフィックリーグの交流戦とファン投票などで出場選手が決まるオールスターゲームの中止が決まっています。
また、クライマックスシリーズに関してはセントラルリーグでは中止、パシフィックリーグでは短縮して実施することを検討している段階です。
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海外のプロ野球事情は?
・台湾(CPBL)
世界に先駆けて開幕されたのが台湾のプロリーグであるCPBL(Chinese Professional Baseball League)です。
4月12日に開幕し、5月8日には感染対策をした上で1000人の観客を迎え入れ、試合が行われました。
感染対策としては、観客に検温とマスクの着用を義務とし、客席間をあけソーシャルディスタンスを保つようにしています。
また、球場内の飲食も禁止にすることで感染予防に努めているようです。
・韓国(KBOリーグ)
台湾に次いで開幕されたのが韓国のプロリーグであるKBOリーグ(KBO League)です。
当初開幕予定であった3月28日から約40日遅れの5月5日から開幕しています。
現在は球場内に観客は入れず、無観客で試合を行っていますが、テレビ会議アプリのZoomなどをもちいてリモートでファンが応援しているようです。
感染対策としては、ハイタッチや唾吐きを禁止。さらに審判やボールボーイはマスクと手袋を着用しています。
・アメリカ(MLB)
アメリカのメジャーリーグ(MLB:Major League Baseball)は現在はまだ開幕していません。
世界で最多の新型コロナウイルスの感染者数を記録していることからもその影響は大きいようです。
そのため、開幕日程はいまだ決定していない状態となります。目標としては7月上旬の開幕を目指しているとのことです。
まとめ
今回、待ちに待った日本プロ野球の開幕日が決定しました。
新型コロナウイルスで自粛を余儀なくされていたなかいいニュースが舞い込んだのではないでしょうか。
もちろん以前のような形での応援や観戦ができるようになったわけではありませんが、ひとつひとつの問題点の対策を行って、今季のプロ野球も楽しんでいきたいですね。