こんにちは、ヒロです。
皆さんは、トップアスリートのセカンドキャリアの問題についてご存知ですか?
アスリートが競技引退後は次のキャリアを求めて新たな仕事を探します。
しかしながら、スポーツばかりやっていて、まともなビジネススキルがない20代後半~30代のもと選手を採用する会社がすくなく、次のキャリアでつまずいてしまいます。
一般の社会の中で元アスリートを受け入れる需要が少なく、これがアスリートのセカンドキャリア問題となっています。
今回の記事では、そんなトップアスリートたちの引退後のセカンドキャリアについて焦点を当てて考えていきましょう。
トップアスリートのセカンドキャリアの現状
プロスポーツ選手やオリンピック選手など、各スポーツで活躍したトップアスリートはその後、人生のキャリア形成は大きな課題となってきます。
もちろん、中には会社の経営者や学者などになったりなど、社会的に活躍していく元アスリートの方もいます。
しかしながら、多くのアスリートが「競技者の人生」から「一般社会人の人生」へシフト出来ず、その後の人生を棒に振ってしまっているのも現実です。
有名な選手でいうと、元プロ野球選手の清原選手は自身の本の中で引退後の苦しみや社会に適応できず薬物に依存してしまったことなどを告白しています。
そのほかにも、元マラソン選手の円谷選手は、選手引退後、走れない自分自身に失望して自ら命を絶っています。
今あげた例は、ほんの一部ですが、社会に適応できず苦しんでいるアスリートは多くいる現状にあります。
僕自身、競技引退後多くのことを考えさせられました。
スポーツ以外何もできない自分に失望したこと・・・
変なプライドが邪魔をして他者の言葉を受け入れられなかったこと・・・
自分自身が何をして生きていけばいいのかなやんだこと・・・
このような悩みを持っている元アスリートは多くいるとおもいます。
元アスリートを受け入れる社会の体制
戦後からバブル崩壊までは、トップアスリートは各会社の広告塔として活躍し、給料をもらいながら競技に専念することができました。
そして、競技引退後もその会社に残り、会社員としてキャリアを積んでいくことができました。
しかしながら、バブル崩壊後、企業スポーツは衰退し、アスリートの就職の場が限られるようになりました。
運よく実業団に入れたとしても引退後は契約が止められたり、企業の部活自体がなくなったりなどのケースもあります。
最近で言えば、日清食品グループの駅伝部が廃部になり、内定者が取り消しになりました。
これでけ大きな会社でも廃部になることが当たり前の時代年です・・・・・
現状の日本の社会は、スポーツだけで生きていくのは難しい社会体制となっているんですよね。
競技引退後のアイデンティティの喪失問題
また、元アスリートが社会に適応できない理由として、社会的な体制のみならず、元アスリートの心にも問題があります。
それがアイデンティティの喪失の問題です。
人生の中でスポーツに生きがいを感じてき取り組んできた元アスリートにとって引退後、
スポーツ以外、何に一生懸命になればいいのか?わからなくなる選手が多くいます。
先にあげた、清原選手の例もこれに当てはまると思います。
金銭的な問題などではなく、その競技以上の生きがいや、やりがいをかんじられないんですよね・・・・・
自己責任では?
これらの、問題について、もちろんスポーツしかやってこなかった、アスリート自身の自己責任のもんだも多いと思います。
しかしながら、社会の体制や支援が少しでもあれば、社会の中で生きがいややりがいを見つけて活躍していけれる元アスリートも多くいるのではないでしょうか?
先行研究の結果からも、アスリートは経済産業省が提唱している社会人基礎力が一般の人と比べて優位に高い数値であることが分かっています。
労働人口が減少している現在の日本だからこそ、スポーツで身につけた力を社会に還元していくための支援・システムがもとめられますね。
アスリート支援は、個人的な問題のみならず社会の発展にもつながる有益なものなのではないでしょうか?
まとめ
今回の記事では、アスリートのセカンドキャリアの問題について考えてきました。
僕自身、競技引退後のキャリアで大きくつまずいて苦しみました。
アスリートしてのキャリアと並行して長い人生のキャリアを考えて行動していけるといいですね。
スポーツで学んだ多くのことを社会で生かして活躍していきましょう。
それでは!
追伸・・・・・
皆さんは、デュアルキャリアという言葉を聞いたことがありますか?
デュアルキャリアとは、生涯の一定期間において、「人としてのキャリア形成」と「アスリートとしてのキャリア形成」の両方を同時に取り組んでいる状態を指します。
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アスリートと並行して将来のキャリアを考えてキャリアプランニングをしていくことが大切です。
現役時代から多くのことを学び、体験して自分がやりたいことをしていけるように取り組んでいきましょう。