こんにちは、ヒロです。
皆は学生時代運動部活動に所属していましたでしょうか?
僕も運動部活動に所属して、月曜日から土曜日までハードに練習していました。
毎日が充実していて青春の1ページであったことを昨日のように覚えています。
運動部活動は毎日のハードな練習でとても疲れますが、疲れるのは生徒のみならず教員も大変だってこと知っていましたか?
今日は、運動部活動と教員、外部指導化について記事を書いていきたいと思います。
教師の運動部活動指導はブラックなのか?

スポーツ庁の調査によると、運動部活動に対して何らかの悩みがある教師は、96%であることが明らかとなっており、悩みの内容として
校務が忙しくて思うように指導することができない
自身の心身の疲労・休息不足
校務と部活指導の両立に限界を感じる
などの悩みが上がっています。
運動部活動に長い時間拘束されてしまい、教材研究や雑務などの時間が無くなり、大幅な残業を余儀なくされてしまいます。
2016年の教員勤務実態調査によると、教員の約6割は過労死ラインの月80時間労働をしていることが明らかとなっています。
また、運動部活動は平日の部活動指導には手当てが付かず、休日の部活動手当も雀の涙ほどの手当てしかつかないみたいです。
ほぼボランティアで長時間労働をせざるを得ない現状にあり、これが教員はブラックであるといわれる要因となっています。
外部指導化への取り組み

そんな中、教員の負担を減らすために運動部活動の外部指導化への取り組みが進められています。
外部指導化とは、教員ではない、外部の運動指導者を部活動指導として受け入れる取り組みです。
確かに、より専門の指導者を呼ぶかとができ、生徒には専門性の高い指導を行うことができます。
しかしながら、外部指導化に向けてはまだまだ多くの課題を抱えている現状にあります。
①外部指導者に支払う費用の問題
当然外部から指導者を招きにあたり、その対価として費用が発生します。
しかしながら、外部指導者に支払う費用の基盤が整っておらず、多くの外部指導者を引き受けることができない現状にあります。
②勝利至上主義の過熱の問題
運動部活動は、学習指導要領に記載されているように、教育の一環として行われる必要があります。
しかしながら、外部から受け入れた指導者は、教員免許を持っていない方がほとんどであり、普段から教育に携わる教育のプロではありません。
試合に勝つことが中心となり、長時間の練習による生徒の学習時間の低下、体罰などの発生が懸念されています。
などなど、外部指導化には多くの問題をかかえています。
国の運動部活動に対する政策

このような現状のなか2017年文部科学省やスポーツ庁は各教育委員会に対して、運動部活動の休養日を設けるよう通達しました。
また、休日手当も2割増えるとう案がなされています。
しかしながら、1997年にも休養日の通達を行ったがあまり浸透せず、
休日出勤の手当ても、もともと少ない手当から2割の増加などほぼ意味がないといわれています。
今後も運動部活動への対策がなされる必要がありそうですね。
まとめ
今日は教員の部活動指導や外部指導化について記事を書きました。
まとめとして・・・
①運動部活動は教員の長時間労働へ大きな影響を与えている
②外部指導者に対する費用や指導の問題点などが指摘されている
③国の運動部活動に対するさらなる政策が必要
部活動の指導についていろいろと考える時間を持っていただけると幸いです。
それでは!