ヒロ
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スポーツ科学

筋トレ後の乳酸って悪者なの? 【筋トレと乳酸について考える】

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こんにちは!

皆さん、乳酸って聞いたことありますか?

筋トレをするとたまる疲労物質と言うのがごく一般的なこたえですよね




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①筋肉を動かすためのエネルギーの供給

乳酸を考える前に、筋肉を動かすためにエネルギーが生まれるシステムを考える必要があります。

人が食べた、炭水化物は、消化により、ブドウ糖に分解されます。このブドウ糖がやがてATP(アデノシン三リン酸)と言う物質に転換されます。

このATP(アデノシン三リン酸)をADP(アデノシン二リン酸)に分解することによって、筋肉を動かして体を動かすときに必要なエネルギーをつくりだします。

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しかしながら、このATP(アデノシン三リン酸)は筋肉の中にわずかしか蓄えられないため、筋肉を動かして、活動をつづけるには、筋肉使うたびにすぐに再生することが必要となってきます。

そのために筋肉や、肝臓に蓄えられている、グリコーゲンと言う物質を分解することで再びATP(アデノシン三リン酸)をつくり出します。

②乳酸とは?

乳酸とは筋肉を動かすエネルギーとなるATP(アデノシン三リン酸)をつくり出すときにブドウ糖やグリコーゲンを分解する過程で同時につくり出される物質です。

古い研究結果では、体を動かした後、この乳酸が増えているということが分かっているだけで、この乳酸が体を動かした後の疲労感をもたらす疲労物質の原因だとされていました。

しかしながら、近年の研究結果から乳酸は疲労物質ではないことが明らかとなってきました。

③乳酸は疲労物質ではない?

まだ、疲労の原因は、はっきりとは明らかにされていませんが、近年の研究では、体を動かした後の疲労感は、乳酸が作られる過程で、筋肉のpHバランス(酸性とアルカリ性のどちらに傾いているか)が酸性に傾くことが、疲労の原因の一つだと考えられています。

実際に、ネズミに、運動をさせる前に、乳酸を与え、与えてない場合との違いを比較した実験が行われました。

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しかしながら、乳酸を与えた場合と、与えなかった場合とでは、変化はなかったことが明らかとなりました。




乳酸が疲労物質であれば、乳酸を与えた場合は、パフォーマンスが落ちることが予想されますが、ネズミの運動能力が変わらず、むしろ運動後から徐々に乳酸が減っていくことから、エネルギーを補う物質であると考えられるようになってきました。

④乳酸のメリット

近年の研究結果より、乳酸のメリットが徐々に明らかとなってきています。

1、疲労物質となる高いカリウムレベルを打ち消す。

2、乳酸が分泌されることによって、成長ホルモンが分泌され、代謝が促進される。

3、体のブドウ糖がなくなったとき、肝臓で乳酸がブドウ糖に変換される。

などなど、乳酸は、疲労物質なのではなく、むしろ体に良いものなんです!

乳酸は悪者なんかでなく、体を動かすために必要な物質なんですよ!

それでは!